2015 TCSニューヨークシティマラソン

6大会で構成されるアボット・ワールド・マラソン・メジャーズの1年を締めくくるTCSニューヨークシティマラソン。開催日11月1日(日)は、薄曇り空に気温は10度前後と、ランナーには快適な天気となりました。車いすマラソン部門には男子34名、女子14名の計48名が、ハンドサイクル部門には男子72名、女子9名の計81名がエントリー。スタテン島をスタートし、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、そしてマンハッタンのゴールへと、ニューヨークの5つの地区を通過するコースを走りました。

コースマップはこちら(パラタイムズ作成の概略図です)

2015 TCSニューヨークシティマラソン
ゴール直前のセントラルパーク南側のコース。多くの観客がランナーに声援を送った。

ドーハで10月31日まで開催されていたIPC陸上世界選手権や、11月8日に大分で開催される第35回大分国際車いすマラソンとのスケジュールの兼ね合いもあり、例年よりもメジャーマラソン常連選手が少なかった男子車いす。その中でもやはりレースを作ったのはいわゆる常連の面々でした。5km地点からカート・ファーンリー選手(オーストラリア)、エレンスト・ヴァン・ダイク選手(南アフリカ)、ジョシュ・ジョージ選手(アメリカ)、マルセル・フグ選手(スイス)の4人が、後続に1分差をつけて先頭集団を形成します。19kmを過ぎた辺りでファーンリー選手が転倒して脱落。タイヤがパンクしただけでなくフレームも変形するほどの激しいクラッシュでしたが、ファーンリー選手は最終的に5位まで追い上げてフィニッシュしています。

25km付近でフグ選手が遅れ、レースはヴァン・ダイク選手とジョージ選手の一騎打ちに。最後まで共に走った2人の対決は1秒差でヴァン・ダイク選手が制し、2005年大会ぶりとなる2度目の優勝を飾りました。優勝タイムは1時間30分54秒でした。

2015 TCSニューヨークシティマラソン
40km過ぎ、セントラルパーク内のコースを下るエレンスト・ヴァン・ダイク選手(中央)とジョシュ・ジョージ選手

2015 TCSニューヨークシティマラソン ヴァン・ダイク選手
エレンスト・ヴァン・ダイク選手。ゴールスプリントを制し10年ぶり2度目の優勝を果たした。

2015 TCSニューヨークシティマラソン 山本選手
日本の山本浩之選手は4位入賞

女子は優勝候補のタチアナ・マクファーデン選手(アメリカ)が前評判とおりの盤石なレースを見せます。序盤か1分近いリードを保ち独走を続けると、従来の記録を7分20秒縮める1時間43分04秒で快勝。ニューヨークシティマラソン3連覇のみならず、3年連続でのマラソングランドスラム(同年のロンドン、ボストン、シカゴ、ニューヨークの4マラソン優勝)達成と、圧倒的な力を見せつけました。

2015 TCSニューヨークシティマラソン マクファーデン選手
他を寄せ付けない圧倒的な力を見せたタチアナ・マクファーデン選手

■大会結果
<車いす男子 上位結果>
1.Ernst Van Dyk(南アフリカ) 1時間30分54秒
2.Josh George(アメリカ) 1時間30分55秒
3.Marcel Hug(スイス) 1時間34分05秒

4.山本浩之(日本) 1時間35分19秒

<車いす女子 上位結果>
1.Tatyana McFadden(アメリカ) 1時間43分04秒 ※大会新記録
2.Manuela Schar(スイス) 1時間44分57秒
3.Sandra Graf(スイス) 1時間52分05秒

<ハンドサイクル男子 上位結果>
1.Ludovic Narce(フランス) 1時間13分19秒
2.Omar Duran(アメリカ) 1時間25分44秒
3.Stephane Massard(フランス) 1時間27分41秒

<ハンドサイクル女子 上位結果>
1.Helene Hines(アメリカ) 2時間02分12秒
2.Ashli Molinero(アメリカ) 2時間06分56秒
3.Jessica Hayon(アメリカ) 3時間02分41秒

※大会詳細情報は、大会公式HPをご覧下さい
(取材:水上航太郎/セプティメルスポーツ)

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