東京マラソン2016

世界最高峰のマラソンシリーズ、アボット・ワールド・マラソン・メジャーズを構成するレースの1つである東京マラソン。2007年の大会創設から開催されていた車いすマラソンの部は10周年の節目となる今年、待望の国際レースへと進化を遂げ、優勝賞金も男女共に100万円に増額されました。車いすエリート選手のエントリーは男子14名(日本人10名)、女子4名(日本人2名)。日本人選手にとっては9月のリオパラリンピックの日本代表候補選手選考会でもあり、例年とは異なる雰囲気となりました。スタートの9時時点で気温は11.7度、青空の広がる東京を車いすランナーが走り始めます。

日本パラ陸上競技連盟が定めた、リオパラリンピックの車いすマラソン日本代表候補選手の日本パラリンピック委員会への推薦条件では、今回の東京マラソンで以下の3つを満たした選手を推薦対象とするとされています。

  • 外国選手を含む3位以内
  • 日本人1位
  • 男子は1時間28分30秒以内、女子は1時間46分00秒以内の記録

東京マラソン2016
ゴール地点の東京ビッグサイト

男子は折り返し地点まで8人の集団でレースが進みます。その後30km地点では6人、40km地点で5人と、徐々に少数へと絞られました。勝負となったのは、ゴール地点のある東京ビッグサイト敷地内へと入るクランクと、その後に待ち受ける2つの右カーブ。ここで絶好のコース取りに成功したカート・ファーンリー選手(オーストラリア)が、4選手によるスプリントを制して見事優勝を果たしました。

東京マラソン2016 ファーンリー選手
優勝したファーンリー選手

タイム差1秒で続いたのは、エレンスト・ヴァン・ダイク選手(南アフリカ)と洞ノ上浩太選手(ヤフー)。3位でゴールした洞ノ上選手は、3条件全てを満たしリオパラリンピック推薦を勝ち取りました。

東京マラソン2016 ヴァン・ダイク選手
2位のヴァン・ダイク選手

東京マラソン2016 洞ノ上選手
3位の洞ノ上選手。記者会見ではパラリンピック推薦決定にホッとした表情を見せた。

女子はスタート5kmの時点で、土田和歌子選手(八千代工業)とタチアナ・マクファーデン選手(アメリカ)の2人旅に。女子車いすマラソン界を牽引するライバル同士のデッドヒートが続きました。一度はマクファーデン選手が抜け出したものの、遠く離されずに粘った土田選手が40kmを過ぎてから先頭に立ち、10秒差をつけてゴール。大会9連覇を達成した土田選手は、パラリンピック推薦条件も全てクリア。リオへの切符を勝ち取りました。

東京マラソン2016 土田選手
優勝を確信し、観客の大声援に応えながらゴールへ入った土田選手。

東京マラソン2016 マクファーデン選手
2位のマクファーデン選手

■大会結果
<車いす男子 上位結果>
1.カート・ファーンリー(オーストラリア) 1時間26分00秒
2.エレンスト・ヴァン・ダイク(南アフリカ) 1時間26分01秒
3.洞ノ上 浩太(ヤフー) 1時間26分01秒

<車いす女子 上位結果>
1.土田 和歌子(八千代工業) 1時間41分04秒
2.タチアナ・マクファーデン(アメリカ) 1時間41分14秒
3.中山 和美(アクセンチュア) 1時間56分58秒

※大会詳細情報は、大会公式HPをご覧下さい。
(取材:水上航太郎/セプティメルスポーツ)

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