第3回世界身体障害者野球日本大会 1日目

11月1日(土)、2日(日)に兵庫県豊岡市の但馬ドームにて開催された、第3回世界身体障害者野球日本大会。過去2大会を連覇した日本を筆頭に、アメリカ、プエルトリコ、台湾、韓国の5カ国が世界一の称号をかけて熱戦を繰り広げました。

障害者野球は、一般の野球と比較して主に次のようなルール適応が実施されています(ルール詳細は日本身体障害者野球連盟HPを参照)。

  • 下肢障がいのある選手が打席に立つ際に、打者代走を置くことができる
  • 盗塁禁止
  • 捕手が後逸した場合、捕手がボールに触れた時点でボールデッドとなりプレーは停止される。触れない場合はプレー継続となるが、ランナーは次塁までしか進塁できない

また、今大会は5カ国による総当り戦を行い、勝利3点、引き分け1点の勝ち点により順位が決定される方式。試合は1時間半を超えて新しいイニングをプレーしないルールで行われました。また、指名打者1名を置くことができ、その場合は打順は10番まで可能となっています。

第3回世界身体障害者野球日本大会 1日目

■第1試合 日本-韓国

先攻の日本は1回表、ツーアウト三塁から4番打者の黒塚智幸選手がライト前タイムリーヒットで先制に成功します。1回裏、日本のピッチャー田中寿明選手に三者凡退とされた韓国は、2回裏ワンアウト一二塁の場面から左中間へヒットが出て1-1の同点に追い付きました。3回表、日本は先頭打者の1番山崎晃裕選手がレフト深くへの三塁打を放つと、デッドボール、フォアボールでノーアウト満塁のチャンスを迎えます。続く4番黒塚選手へのデッドボールなどで押し出しとなると、5番島田大輔選手の打席では捕手の2塁への送球が逸れる間に1人生還。島田選手のヒットで再びノーアウト満塁となりました。ここで打席に立った6番田中選手はダブルプレーに打ち取られますが、三塁ランナーが帰り4-1に。さらに7番宮上親康選手のヒットで5-1と、日本はこの回4点の猛攻を見せます。

第3回世界身体障害者野球日本大会 1日目 宮上選手
3回表、日本の5点目を生むヒットを打った宮上選手

4回裏に1点を返した韓国でしたが、日本は5回表にも3点を追加して突き放します。試合時間規定により最後の回となった5回裏、ファールフライ、三振、センターフライと日見事打ち取った日本が、10-2で初戦を勝利で飾りました。

第3回世界身体障害者野球日本大会 1日目 田中選手
好投を見せた田中選手

■第2試合 プエルトリコー台湾

1回表を無失点に抑えたプエルトリコは、その裏に2番打者アレクシス選手がセンター越えのタイムリー三塁打を放ち先制します。台湾は3回表、ツーアウト一三塁からセンターへのヒットで同点に追い付きました。3回裏、先制タイムリーを放ったアレクシス選手がワンアウト一二塁から今度は三塁線を抜く当たりでスコアを2-1とすると、4番フレディ選手をサードゴロとしますがファーストのエラーで1点を追加します。4回表、エラー2つなどでワンアウト一三塁とした台湾は、8番謝選手の内野ゴロの間に1点を返すも、抑えられ追いつくことができません。時間規定で最終回となった5回表、台湾はデッドボールとヒットでワンアウト一二塁の場面を作りますが、ファーストゴロ、サードゴロと続き試合終了。プエルトリコが3-2で接戦を制しました。

第3回世界身体障害者野球日本大会 1日目
接戦の第2試合。際どいプレーも多く観客は盛り上がった。

■第3試合 韓国-アメリカ

1回表、アメリカはデッドボール2つでワンアウト一二塁。センターフライをタッチアップした2塁ランナーが、送球エラーの間に生還し先制点を上げます。これでツーアウト三塁となると、5番ウェギー選手の内野ゴロでエラーが生まれ追加点。アメリカが2-0とリードしました。ここから両者得点を許さず3回が終了。4回表、アメリカは先頭打者をファールフライで打ち取られますが、続く打者がライトの頭を越える三塁打を放ち一気に得点のチャンスを迎えます。デッドボールでワンアウト一三塁となると、8番フェーギン選手がレフト前にタイムリーヒットを放ちました。ここからフォアボール、ショートフライでツーアウト満塁に。1番ローズ選手のセンター前2点タイムリーで、アメリカはこの回3点を追加し、5-0とリードを広げました。

第3回世界身体障害者野球日本大会 1日目 フェーギン選手
4回表にアメリカの3点目となるタイムリーヒットを放ったフェーギン選手

まずは1点を返したい韓国ですが、アメリカのキンジー選手の投球を打ち崩すことができません。4回裏は三者凡退、さらに1点リードを広げられて迎えた5回裏も、ヒットが出たものの3三振で抑えられました。試合は時間規定により5回で終了。攻守に強さを見せたアメリカが6-0で勝利しています。

第3回世界身体障害者野球日本大会 1日目 キンジー選手
無失点で勝利を飾ったキンジー選手

■第4試合 台湾-日本

日本のピッチャーは斉藤彰選手。1回表を三振と内野ゴロ2つでしっかり抑えます。1回裏、ワンアウト一二塁で4番岩男武選手が打つと、ファーストエラーと送球エラーの間にランナー2人が帰って日本が先制しました。なおもワンアウト三塁、フォアボールの後、6番荻野貴之選手がライトに打って追加点。その後ツーアウト満塁から押し出しがあり、この回一挙4点を上げました。2回、3回と三振4つを含む内容で無失点とした斉藤選手の好投に対し、日本攻撃陣は各回3点ずつを追加し、3回終了時点で0-10となります。3回以後10点以上の差がついた場合はコールドゲームとなる規定のため、ここで試合終了。日本が0-10で勝利し2連勝を飾りました。

第3回世界身体障害者野球日本大会 1日目 斉藤選手
台湾にチャンスを与えないナイスピッチングの斉藤選手

■第5試合 アメリカ-プエルトリコ

先攻のアメリカ、1回表はツーアウト三塁の局面で三振を取られ無得点で終わります。1回裏、ノーアウト一二塁から、この日当たっている3番アレクシス選手が一塁線を抜く強烈な2点タイムリーでプエルトリコに先制点をもたらしました。さらに4番フレディ選手のタイムリーで0-3とリードを広げます。依然としてノーアウト一塁と、さらなる追加点のチャンスでしたが、ダブルプレーと内野ゴロに倒れました。2回表に1点を返したアメリカは3回表、ノーアウト一二塁から、3番チャップマン選手がレフトフェンス際へ運ぶ2点タイムリーで同点に追いつきます。その後ツーアウト一三塁の場面では、ピッチャーフライの落球の間に三塁ランナーが帰って逆転に成功。さらにツーアウト満塁となると、パスボールで5点目を取りました。続く打者にフォアボールが出て再び満塁のチャンスを迎えましたが、ここはサードゴロに打ち取られます。一挙5点を上げたアメリカが5-3とリードします。

第3回世界身体障害者野球日本大会 1日目 チャップマン選手
同点2点タイムリーのチャップマン選手

プエルトリコは3回裏、ワンアウト満塁の場面を作ると、5番フアン選手のタイムリーでまず1点を返します。続くロベルト選手がライトに走者一掃の三塁打を放ち、5-7と逆転。さらに7番イタマール選手にもタイムリー三塁打が出て、スコアを5-8としました。時間規定により最終回となった4回表、アメリカはツーアウト一塁から4番キンジー選手がセンター返しでツーアウト一三塁。続く打席がフォアボールとなり、ツーアウト満塁と一打逆転のチャンスを迎えます。しかしここで勝負を制したのはピッチャーのアレクシス選手。三振で試合を締め、プエルトリコに5-8での勝利をもたらしました。

第3回世界身体障害者野球日本大会 1日目
観客と勝利の喜びを共有するプエルトリコ代表

※大会詳細情報・結果は、日本身体障害者野球連盟HPをご覧下さい
(取材:水上航太郎/セプティメルスポーツ)

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