第22回全国障がい者馬術大会

10月3日(金)から5日(日)まで、島根県浜田市の、かなぎウェスタンライディングパークにて開催された第22回全国障がい者馬術大会。4,5日の2日間に渡り、FEIパラ馬場馬術競技の3種目(ノービステスト、チームテスト、フリースタイル)に加え、小さな子どもも参加したジムカーナ競技、スペシャル競技が実施されました。ここではFEIパラ馬場馬術競技の各グレード(Ia、Ib,II,III,IVに分かれ、数字が小さい方が障がいの重いクラス)優勝者を中心に、競技の様子を写真でお伝えします。

第22回全国障がい者馬術大会
かなぎウェスタンライディングパーク。5日には雨が降ったが、幸いにも競技進行に支障は無かった。

最初の競技として4日午前中に行われたのはノービステスト。20m×40mの馬場内で、決められた地点(英字が割り振られている)で運動課目(経路や歩様が指定されている)の正確性と、歩調や従順性などの総合観察を採点します。今大会の審判は3名で、3名の合計得点を最高合計得点で割った得点率で順位が決定されます。

第22回全国障がい者馬術大会 植原選手
グレードIb(知的障がいの部)優勝の植原選手(56.269%)

第22回全国障がい者馬術大会 吉越選手
グレードIb優勝の吉越選手(50.872%)

第22回全国障がい者馬術大会 宮路選手
ベテランの宮路選手はグレードIIで優勝(64.126%)

第22回全国障がい者馬術大会 石山選手グレードIII優勝の石山選手(61.438%)

第22回全国障がい者馬術大会 佐藤選手
グレードIIIで3位の佐藤選手は、今大会唯一の視覚障がいのある選手。馬場周囲に配置されたコーラー(写真左下)がそれぞれの地点の英字を声に出し、選手はそれを聞いて自らの位置を把握する。

第22回全国障がい者馬術大会 高橋選手
4人が参加したグレードIVの優勝者は高橋選手(62.000%)

4日、5日に分けて実施されたチームテストは、ノービステストよりも運動課目の数が多く人馬ともにより高度な能力が求められます。今大会出場選手のほとんどは普段乗っていない貸与馬で競技に臨んだため、短い時間の中で馬を乗りこなす力も求められました。

第22回全国障がい者馬術大会 佐伯選手
グレードIII(知的障がいの部)優勝の佐伯選手(53.703%)

第22回全国障がい者馬術大会 常石選手
グレードIII(身体障がいの部)は常石選手が優勝(54.073%)

最後に行われたフリースタイルは音楽に合わせて自由に演技するもので(必須運動課目の指定あり)、芸術性評価による得点もあります。音楽と共に披露される人馬一体の演技には、正確性の美しさが感じられた他の種目とはまた異なる魅力がありました。

第22回全国障がい者馬術大会 鎮守選手

グレードIa優勝の鎮守選手(65.666%)。パラリンピック出場経験もある鎮守選手は、最初から最後まで音楽に見事に合った演技を披露した。

■大会結果
<FEIパラ馬場馬術 ノービステスト>
【グレードIb】
(知的障がいの部)
1.植原梓/ニーナ(明石乗馬協会) 56.269%
2.深津類/明青(SPオリンピックス兵庫) 55.475%

(身体障がいの部)
1.吉越奏詞/陽炎(東京障害者乗馬協会) 50.872%
2.飯田晃大/悌駿(五色ホースクラブ) 47.857%

【グレードII】
(身体障がいの部)
1.宮路満英/悌駿(水口乗馬クラブ) 64.126%
2.木谷美紀/明青(明石乗馬協会) 59.206%

【グレードIII】
(身体障がいの部)
1.石山繁/明青(ホースフレンドファーム) 61.438%
2.常石勝義/悌駿(明石乗馬協会) 54.772%
3.佐藤むつみ/陽炎(ところ乗馬クラブ) 40.302%

【グレードIV】
(身体障がいの部)
1.高橋宗裕/雅乃王子(エンゼル乗馬クラブ) 62.000%
2.石井直美/明青(一般参加) 58.133%
3.和田眞弓/陽炎(つま恋乗馬クラブ) 49.000%
4.樋口一恵/悌駿(福山ホースクラブ) 43.800%

<FEIパラ馬場馬術 チームテスト>
【グレードIa】
(身体障がいの部)
1.鎮守美奈/陽炎(明石乗馬協会) 66.739%

【グレードII】
(身体障がいの部)
1.宮路満英/悌駿(水口乗馬クラブ) 62.254%
2.木谷美紀/明青(明石乗馬協会) 失権

【グレードIII】
(知的障がいの部)
1.佐伯明夢/ローリー(エルランチョグランデ) 53.703%

(身体障がいの部)
1.常石勝義/悌駿(明石乗馬協会) 54.073%
2.佐藤むつみ/陽炎(ところ乗馬クラブ) 46.172%

<FEIパラ馬場馬術 フリースタイル>
【グレードIa】
(身体障がいの部)
1.鎮守美奈/陽炎(明石乗馬協会) 65.666%

【グレードII】
(身体障がいの部)
1.宮路満英/悌駿(水口乗馬クラブ) 60.333%

【グレードIII】
(身体障がいの部)
1.石山繁/明青(ホースフレンドファーム) 54.500%
2.佐藤むつみ/陽炎(ところ乗馬クラブ) 49.416%

【グレードIV】
(身体障がいの部)
1.高橋宗裕/雅乃王子(エンゼル乗馬クラブ) 63.083%

※大会詳細情報、競技ルールは、日本障害者乗馬協会公式HPをご覧下さい
(取材:水上航太郎/セプティメルスポーツ)

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