第24回全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会 決勝 ELFIN-カクテル

11月3日(日)13時から、グリーンアリーナ神戸のメインコートでは、第24回全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会の決勝戦が行われました。これまでコートが3面取られていた体育館は、あっという間に中央に1面のみの会場へと姿を変えます。多くの観客がコート脇で見守る中、両チームの選手が1人1人名前を呼ばれてコート中央へ並んでいきます。

昨年の王者近畿代表カクテルは、シードのため2回戦から登場し、四国代表パッションを下して決勝へ駒を進めました。一方の関東代表ELFINは、九州ドルフィン、SCRATCHと戦い、ここまで勝ち上がってきました。カクテルは8年連続の、ELFINは9年ぶりの決勝進出。最後に決勝戦で両チームが顔を合わせた9年前は、ELFINに軍配が上がっています。

お互いに強さを見せて勝ち上がってきただけに好勝負が期待できましたが、まさにその通りの激戦となりました。

第24回全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会 決勝 ELFIN-カクテル

ELFIN19番添田選手(3.5)のバスケットカウントとフリースローにより幕を上げた第1クオーター。序盤から両チームとも気迫あふれるプレーを見せ、会場には車椅子がぶつかり合う音が響き渡ります。カクテルはすぐに15番網本選手(4.5)のポイントで応戦しますが、ショットが入らない時間帯が続く苦しい展開に。ELFINは19番添田選手と、9番上村選手(3.5)、11番土田選手(4.5)が中心となり得点を重ねてリードを広げ、スコア22-10で第1クオーターを終えます。結果的にはこのリードが試合の行方を左右することとなりました。

第24回全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会 決勝 ELFIN-カクテル 添田選手

第2クオーター、カクテルは14番北田選手(4.5)がインサイドからゴールを立て続けに決めて得点差を詰めていきます。ELFINは11番土田選手の連続ポイントで再び差を広げると、6番川上選手(1.0)、17番関口(4.5)選手も決めて16点。第1クオーターではリングに嫌われた網本選手が得点を量産し始めたカクテルも同じく16点とし、得点差が変わらないまま、スコア38-26でハーフタイムを迎えます。

第24回全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会 決勝 ELFIN-カクテル 上村選手

第24回全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会 決勝 ELFIN-カクテル 川上選手

ELFINは第3クオーターでは9番上村選手と19番添田選手を温存して臨みます。開始10秒で5番柳本選手(2.0)が見事なスリーポイントを決め、一気に勢いに乗ったカクテルは、大きな声でチームを鼓舞する14番北田選手、鋭いドリブルで相手ディフェンスを翻弄する15番網本選手が引き続きチームを引っ張ります。

第24回全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会 決勝 ELFIN-カクテル 網本選手

12点あった得点差はみるみる縮まり、一時はわずか1点差にまで肉薄したカクテル。しかしELFINは11番土田選手が終盤にポイントを連取。このクオーターのスコアを12-19とし、50-45で最終クオーターに突入します。

第24回全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会 決勝 ELFIN-カクテル

お互いに点の取り合いとなった第4クオーター序盤、カクテル15番網本選手がファイブファールで退場となってしまいます。エースを失い苦しくなったカクテルに対し、ELFINは休み明けの9番上村選手が着実にショットを決める理想の展開。得点差をじわじわと広げていきます。

第24回全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会 決勝 ELFIN-カクテル 上村選手

最後まで戦い抜いたカクテルでしたが、ELFINが69-53で勝利。9年ぶりとなる優勝の栄冠を手にしました。壮絶な試合を見せてくれた両チームに、会場からは大きな拍手が贈られます。この大会の歴史に、新たな1ページが刻まれた瞬間でした。

第24回全日本女子車椅子バスケットボール選手権大会 優勝カップ授与

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(取材:水上航太郎/セプティメルスポーツ)

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