2014 ウィンブルドン 女子D決勝 上地・ワイリーーグリフェン・ファンクート

2014ウィンブルドン最終日、車いす部門は男女決勝戦が同時刻から隣接するコートにてそれぞれ行われました。女子決勝は、上地結衣選手(エイベックス・グループ・ホールディングス / ITFランク ダブルス1位)、ジョーダン・ワイリー選手(イギリス / ITFランク ダブルス2位)組と、イスカ・グリフェン選手(オランダ / ITFランク ダブルス3位)とアニーク・ファン・クート選手(オランダ / ITFランク ダブルス4位)のオランダ組とが対戦。大会2連覇中のグリフェン・ファンクート組に、今年6月の全仏OP決勝でそのオランダ組を破った上地・ワイリー組が挑む形となりました。

第1セット第1ゲーム、グリフェン・ファンクート組はダブルフォルト2つなどでポイントを落とし、上地・ワイリー組にブレークを許します。第4ゲームまではブレークが続きゲームカウントは2-2に。第5ゲーム、グリフェン選手のサービスゲームをキープしたオランダ組は、第6ゲームもブレークして4-2と差を広げます。第7ゲームは、デュースからファンクート選手のサービスエースなどでオランダ組がキープ。グリフェン・ファンクート組は、ダブルフォルトを連発したかと思えば目の覚めるようなサービスエースを決めてくる、いつもの不安定さがこの試合にも出ていました。

第8ゲームはワイリー選手のサーブが乱れ、オランダ組が余裕を持ってブレーク。第1セットは6-2でグリフェン・ファンクート組が獲得します。

2014 ウィンブルドン 女子D決勝 上地・ワイリーーグリフェン・ファンクート ファンクート選手
鋭いショットでポイントを重ねるも、弱点であるダブルフォルトの多さが出たファンクート選手

両者2ゲームずつを取って始まった第2セット。デュースにもつれ込んだ第5ゲームは、上地選手がショットを決めてアドバンテージを得ると、続くプレーで相手のミスを誘い、上地・ワイリー組がブレークに成功します。上地・ワイリー組は第6ゲームをキープすると、第7ゲームは相手のダブルフォルトにも助けられ、3度目のデュースでブレークし5-2に。ワイリー選手がサービスエースを2本決めた第8ゲームを、最後にドロップショットの応酬を制した上地・ワイリー組が取り、6-2で第2セットを獲得。セットカウントを1-1としました。

2014 ウィンブルドン 女子D決勝 上地・ワイリーーグリフェン・ファンクート ワイリー選手
ワイリー選手。準決勝と同様に、地元ファンの声援を力に変えてプレーした

第3セット。グリフェン選手のサービスゲームをブレークした上地・ワイリー組は、第2ゲームもキープして2-0と先行。しかしオランダ組も続く2ゲームを連取し、2-2のタイとします。上地・ワイリー組は第5ゲームを4度のデュースの後にブレーク。デュース6度、ラリーの続く長いゲームとなった第6ゲームもキープし、4-2と再び2ゲーム差をつけました。

2014 ウィンブルドン 女子D決勝 上地・ワイリーーグリフェン・ファンクート グリフェン選手
グリフェン選手

第7ゲームはオランダ組が30-0から、ファンクート選手のドロップショット、サービスエースでキープ。第8ゲーム、今度は上地・ワイリー組が30-0とすると、続くプレーで上地選手がサイドライン近くのネット際へ落ちるボールに必死に追いつき、逆サイドのネット際へと落とすミラクルショットを決めます。このプレーにはスタンドから拍手喝采が贈られました。第8ゲームをこの勢いでキープした上地・ワイリー組でしたが、第9、10ゲームを落とし、ゲームカウント5-5と追いつかれます。

2014 ウィンブルドン 女子D決勝 上地・ワイリーーグリフェン・ファンクート 上地選手
安定したプレーを見せた上地選手。会場を沸かせるプレーも披露した

第11ゲーム、40-15としたオランダ組でしたが、ここでファンクート選手がダブルフォルト2つを出しデュースに。最後もダブルフォルトで上地・ワイリー組にブレークを許します。第12ゲームもデュースとなると、相手のミスを誘いアドバンテージを得た上地・ワイリー組が次のポイントも決め、2時間19分に及んだ試合に決着をつけました。

2-6、6-2、7-5でウィンブルドン初制覇を果たした上地・ワイリー組は、今年グランドスラム3連勝。9月開催の全米OPでは、年間グランドスラムの偉業達成に挑むこととなります。

2014 ウィンブルドン 女子D決勝 上地・ワイリーーグリフェン・ファンクート
優勝の喜びを分かち合う上地選手(左)とワイリー選手

2014 ウィンブルドン 女子D決勝 上地・ワイリーーグリフェン・ファンクート
左から、上地選手、ワイリー選手、ファンクート選手、グリフェン選手。この4人によるダブルスタイトル争いは、まだまだ続きそうだ

※大会詳細情報・結果は、大会公式HPをご覧下さい
※ITF車いすランキングはこちら
※記事内のランキングは掲載日時点
(取材:水上航太郎/セプティメルスポーツ)

関連記事: