2014 全米OP 女子D決勝 上地・ワイリー-グリフェン・ファンクート

2014全米オープン車いす部門3日目は、ダブルス決勝戦が行われました。女子は7月のウィンブルドンと同カード、第1、2シードの対戦。年間グランドスラムまであと1勝の上地結衣選手(エイベックス・グループ・ホールディングス / ITFランク ダブルス1位)、ジョーダン・ワイリー選手(イギリス / ITFランク ダブルス2位)組が、昨年ダブルス年間グランドスラムを達成したイスカ・グリフェン選手(オランダ / ITFランク ダブルス3位)とアニーク・ファン・クート選手(オランダ / ITFランク ダブルス4位)のペアと顔を合わせました。上地・ワイリー組は、相手の棄権により不戦勝で、グリフェン・ファンクート組はストレートで準決勝を勝ち上がってきています。

これまでの2日間よりも陽射しが強く、やはり30度を超える気温の中で決勝戦は始まりました。第1セットは両ペアとも2ゲームずつを取る立ち上がり。第5ゲーム、グリフェン・ファンクート組は40-15から2ポイント連取しデュースに持ち込むと、これを制してブレークに成功します。続く第6ゲームもキープしたグリフェン・ファンクート組がゲームカウント4-2と優位に立ちました。

上地・ワイリー組は第7ゲームをキープし、第8ゲームは1ポイントも落とさずにブレーク。さらに第9ゲーム、上地選手のショットが冴え2度のデュースからキープし5-4と逆転します。第10ゲームもデュースとなりますが、最後は上地選手のフォアを相手が返せず。上地・ワイリー組が6-4で第1セットを取りました。

2014 全米OP 女子D決勝 上地・ワイリー-グリフェン・ファンクート	上地選手
上地(手前)・ワイリー組

第2セット第1ゲームは、上地選手のサービスゲームをグリフェン・ファンクート組がブレーク。第2ゲーム、グリフェン選手の3度のダブルフォルトもあり、上地・ワイリー組がブレークし返します。グリフェン・ファンクート組は第3ゲームで再びブレークすると、第4ゲームは3度のデュースの末にキープ。続く第5ゲームもブレークし、4-1とリードを広げました。

上地・ワイリー組は第6、7ゲームを取り追い上げます。しかし第8ゲーム、30-30からグリフェン選手がサービスエースを決めると、続くプレーではファンクート選手が懸命にボールを拾い相手のミスを誘いました。第9ゲームも見事なドロップショットを決めるなど勢いが見られたグリフェン・ファンクート組が制し、6-3で第2セットを獲得。既に2時間近いプレー時間の白熱する試合は、第3セットに突入します。

2014 全米OP 女子D決勝 上地・ワイリー-グリフェン・ファンクート ファンクート選手
グリフェン(奥)・ファンクート組

第3セット第1ゲーム、ファンクート選手がダブルフォルトを連発しますが、上地・ワイリー組も決めきれず。2度のデュースにもつれ込むと、最後は上地選手が決めてブレークします。同じく2度デュースとなった第2ゲームはグリフェン・ファンクート組がブレーク。ここから一進一退の攻防が続き、ゲームカウントは3-3となります。第7ゲーム、上地・ワイリー組は相手に1ポイントも許さずにブレークし、4-3とリードしました。

このままの流れで試合を進めたい上地・ワイリー組でしたが、第8ゲーム最初のポイントを獲得した時点で雨が降り始め、試合は中断となります。時折強く降る雨はなかなか止まず、再開には1時間半を要すこととなりました。

2014 全米OP 女子D決勝 上地・ワイリー-グリフェン・ファンクート
試合再開のためコートを乾かす

再開後最初のプレーは長いラリーとなりますが、これを上地・ワイリー組が取り、流れを再び引き寄せます。その勢いで第8ゲームを取り5-3とすると、相手が崩れた第9ゲームをブレークし勝負を決めました。上地・ワイリー組が6-4、3-6、6-3で全米オープンのタイトルを獲得、そして年間グランドスラムの偉業を達成しました。

2014 全米OP 女子D決勝 上地・ワイリー-グリフェン・ファンクート	上地選手
勝利の瞬間

2014 全米OP 女子D決勝 上地・ワイリー-グリフェン・ファンクート
左からワイリー、上地、ファンクート、グリフェンの各選手。彼女らの牙城を崩すペアは出てくるだろうか

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(取材:水上航太郎/セプティメルスポーツ)

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