2014 全豪OP 女子S決勝 上地 ー エラブロック

男子に引き続き女子シングルス決勝です。第1シードのエラブロック選手(ドイツ。ITFランク2位。試合日時点)と第2シードの上地選手(ITFランク3位)との顔合わせ。現ITFランク1位のファン・クート選手(オランダ)が怪我で不出場の今大会、グランドスラムタイトルはもちろんのこと、互いに勝てばITFランク1位の座も得られる、まさに頂上決戦となりました。

上地選手のサービスゲームで幕を開けた第1セット。第1ゲームはエラブロック選手がリターン2本を決めてブレーク、第2ゲームは30-30から2ポイント連取してキープします。第3ゲーム、大会を通してサービスに苦しんだ上地選手の2度のダブルフォルトもありデュースに。しかしここでサービスエースが出ると、続いてショットを決めてキープに成功しました。第4ゲームは30-30から上地選手が2本連続で決め、ゲームカウントを2-2とします。

第5ゲームは上地選手がキープ。第6ゲーム、エラブロック選手が2度ダブルフォルトし、ラブゲームで上地選手がブレークします。第7ゲームは30-15から3ポイント連取のエラブロック選手のブレークで4-3となりました。第8ゲームは、15-30からエラブロック選手が再び2度のダブルフォルトで5-3に。第9ゲーム、30-30からエラブロック選手のリターンが2本アウトとなり、上地選手が6-3で第1セットを取りました。

2014 全豪OP 女子S決勝 上地 ー エラブロック 上地選手

第2セット、第1ゲームはエラブロック選手の2度のダブルフォルトなどで上地選手がブレーク。上地選手もトスが上がらず何度も繰り返す場面が目立つ、両者共にサービスに苦しむ試合展開は変わりません。第2ゲームをブレークしたエラブロック選手は、続く第3ゲーム、15-30から3本のショットを連続して決めて1-2とリードします。第4ゲームをダブルフォルトで始めた上地選手でしたが、40-15からサービスエースを決めて2-2のタイに。ここからエラブロック選手は、2度のデュースの末に取った第5ゲーム、再びデュースにもつれ込んだ第6ゲーム、40-30からショットを決めた第7ゲームと3ゲーム連取し、ゲームカウントを2-5としました。

第8ゲームを、2本の相手の逆を突くショットなどで取った上地選手、続く第9ゲームもラリーから相手のミスを誘って4-5まで追い上げますが、第10ゲームはエラブロック選手がブレーク。セットカウントを1-1とします。

2014 全豪OP 女子S決勝 上地 ー エラブロック エラブロック選手

徐々に観客も増え、200人は下らないテニスファンが注目する中、ファイナルセットが始まります。第1ゲームはエラブロック選手がラブゲームでキープ。第2ゲーム、上地選手にサービスエースが出ますが、ここもエラブロック選手が取りました。第3ゲームは6度のデュースの末に上地選手がブレークします。第4、5,6ゲームは相手に返させないショットを連発したエラブロック選手が物にし、ゲームカウントは1-5に。上地選手は第7ゲームをラブゲームでブレークし、会場に大きな拍手を呼び起こしました。第8ゲーム、絶妙なドロップショットでポイントを先取した上地選手でしたが、15-40からダブルフォルトでブレークを許し勝負あり。フルセットの激戦を3-6、6-4、6-2で制したエラブロック選手が、全豪OPのタイトルを手にしました。

単複優勝こそならなかったものの、ダブルスでグランドスラム初制覇、シングルスでも見事に準優勝の結果を残した上地選手。大きく飛躍した昨年に続き、2014年もさらなる高みを目指し、素晴らしいプレーを見せ続けてくれることでしょう。

2014 全豪OP 女子S決勝 上地 ー エラブロック 上地選手

全豪OPシングルス初制覇のエラブロック選手。昨年のローラン・ギャロスに続く自身2つ目のグランドスラム獲得となりました。ITFランク1位に返り咲いた38歳のベテランの活躍から、今年も目が離せません。

2014 全豪OP 女子S決勝 上地 ー エラブロック エラブロック選手

■試合終了後の上地選手のコメント

(試合を振り返って)
自分の調子は悪くなかったがそれ以上に相手が良かったのと、先に自分が崩れてしまった部分が、まだ自分に足りないとこ ろが出てしまったと思う。

(トスやり直しが多かったが)
(コートの片側は)結構眩しくて、自分のトスと太陽の位置が完全に重なってしまっていたので苦戦した。(もう片側は)風の影響もあったが、どちらかというと、今大会通してポイントだったり、差が開いたりした方が緊張してトスが上がりにくくなっていたと思う。

(グランドスラムで取りたい、思い入れの強い大会は?)
やっぱり全豪OP。いろいろな大会それぞれ好きで、サーフェスとしては、やっててすごく楽しいのでローランギャロスが一番好き。大会としては全豪OPを一番取りたかったが、最初に準優勝で終わってしまったので、今年1年、もちろん優勝はしたいが(他のグランドスラムを)取りたくない気持ちもある。(他のグランドスラムを)頑張って取れなかったら、また来年の全豪OPを取りたい。
一番最初に取りたいのが全豪OPだったので残念。

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(取材:水上航太郎/セプティメルスポーツ)

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