JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会

5月16日(火)から21日(日)の6日間に渡り、福岡県飯塚市の筑豊ハイツ・筑豊緑地テニスコートで開催された車いすテニスのジャパンオープン。UNIQLO車いすテニスツアーの枠組みにおいて、グランドスラムに次ぐスーパーシリーズの大会とあって、世界のトッププレーヤーが集結した。連日晴天に恵まれ、強い陽射しの下でのテニスとなったが、パラリンピックやグランドスラムさながらの対戦カードを一目見ようと、多くの観客が詰めかけた。

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会
メインコート


今大会出場選手のパラリンピック及びグランドスラムタイトル獲得一覧は以下の通り。

JAPAN OPEN 2017出場選手 メジャータイトル一覧

選手名年齢カテゴリーパラリンピック全豪全仏全英全米
ステファン・ウデフランス46男子2008北京 D
2016リオ D
2010 D
2014 D
2015 D
2016 D
2007 D
2009 D
2010 D
2012 S
2013 S D
2014 D
2009 D
2013 D
2014 D
2009 D
2011 D
2013 S
2014 D
2015 D
ゴードン・リードイギリス25男子2016リオ S2016 S
2017 D
2015 D
2016 D
2016 S D2015 D
グスタボ・フェルナンデスアルゼンチン23男子2017 S2016 S2015 D
ニコラ・ペフェールフランス26男子2016リオ D2016 D2011 D2015 D2011 D
ステファン・オルソンスウェーデン30男子2012ロンドン D2010 D2009 D
アルフィー・ヒューイットイギリス19男子2016 D
マイケル・シェファーズオランダ34男子2011 D
2012 S
2008 D
2011 S
2011 D2010 D
2013 D
国枝慎吾日本33男子2004アテネ D
2008北京 S
2012ロンドン S
2007 S D
2008 S D
2009 S D
2010 S D
2011 S D
2013 S D
2014 S D
2015 S D
2007 S
2008 S D
2009 S
2010 S D
2011 D
2012 D
2013 D
2014 S
2015 S D
2016 D
2006 D
2013 D
2014 D
2007 S D
2009 S
2010 S
2011 S
2014 S D
2015 S
上地結衣日本23女子2014 D
2015 D
2016 D
2017 S
2014 S D
2016 D
2014 D
2015 D
2016 D
2014 S D
マジョレーン・バイスオランダ29女子2012ロンドン D2016 D2012 D
2016 S
アニーク・ファンクートオランダ26女子2016リオ D2010 D
2013 S D
2017 D
2010 D
2013 D
2015 D
2012 D
2013 D
2013 S D
2015 D
ザビーネ・エラブロックドイツ41女子2014 S2013 S
ディラン・アルコットオーストラリア26クアード2016リオ S D2015 S
2016 S
2017 S
2015 S
デイビッド・ワグナーアメリカ43クアード2004アテネ D
2008北京 D
2012ロンドン D
2008 D
2009 D
2010 D
2011 S
2013 S D
2014 S D
2015 D
2016 D
2017 D
2007 D
2009 D
2010 S D
2011 S D
2013 D
2014 D
2015 D
アンディ・ラプソーンイギリス26クアード2011 D
2012 D
2014 D
2015 D
2017 D
2014 S
ルーカス・シソール南アフリカ30クアード2016 D2013 S
ヒース・ダビッドソンオーストラリア30クアード2016リオ D
※年齢は2017年5月21日時点
※S:シングルス D:ダブルス
※全英オープンは2015年までダブルスのみ実施
※パラリンピック開催年は全米オープンの実施無し
※クアードは全豪(2008年から)と全米(2007年から)のみで実施

 
■男子
シングルスは、第8シードまでの7選手がベスト8に進む順当な展開だった。ベスト8唯一のノーシードは、2回戦で第5シードのステファン・オルソン(スウェーデン)を6-0、6-4のストレートで破った三木拓也(日本)。その三木は、準々決勝で第1シードのステファン・ウデ(フランス)とフルセットの闘いを演じるも、ウデが7-5、3-6、6-3で勝利を収めた。また、世界ランキング上位選手と対戦するのは昨年のリオパラリンピック以来となった国枝慎吾(日本)は、2回戦でグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)に7-6(6)、6-4で敗戦。フェルナンデスは準々決勝で第8シードの眞田卓(日本)を6-3、4-6、6-2で下しており、日本人選手の前に立ちはだかった形となった。
JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 国枝慎吾
久しぶりにトップ選手との対戦した国枝慎吾は2回戦敗退

準決勝は2試合ともフルセットまでもつれる接戦に。ニコラ・ペフェール(フランス)がウデとの同国対決を6-3、5-7、6-3で制すと、反対側の山ではゴードン・リード(イギリス)がフェルナンデスを6-4、3-6、6-4で退けた。

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 ステファン・ウデ
ウデは準決勝で敗れる

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 グスタボ・フェルナンデス
国枝を破ったフェルナンデスだったが決勝進出はならず

決勝戦は第1セットが白熱。両者譲らず突入したタイブレークを取ったリードが、2セット目を優位に進めて7-6(3)、6-1で勝利した。リオパラリンピック金メダリストのリードは、ジャパンオープン初タイトルとなった。

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 ゴードン・リード
昨年から好調を維持するリードが初優勝

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 ニコラ・ペフェール
第1セットを落としたのが響いたペフェール

ダブルスは第1シードのウデ・ペフェール組と、第2シードのヒューイット・リード組がいずれも全てストレート勝ちで決勝進出。 ウデ・ペフェール組が第1セットのタイブレークを制すと、ストレート勝ち(7-6(2)、6-3)で優勝を果たした。

■女子
男子と同様にベスト8に残ったのはほぼシード選手のみ。唯一壁を破ったのが、2014年仁川アジアパラ王者のサコーン・カンサシット(タイ)。2回戦で第3シードのマジョレーン・バイス(オランダ)を6-4、6-1で、続く準々決勝では第5シードのザビーネ・エラブロック(ドイツ)を6-1、6-1で撃破し、その実力を証明する。準決勝では、アジアパラ決勝で対戦している第1シードの上地結衣(日本)とのマッチアップとなるが、今回は上地が試合の主導権を握り6-2、6-3で勝利した。

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 サコーン・カンサシット
ツアーに積極的に参加しないものの、強さは本物のカンサシット

もう一方からは第2シードのディード・デグルート(オランダ)が決勝へ。準々決勝で第8シードのホターチョ・ムンジャーネ(南アフリカ)相手に5-7、6-3、7-6(6)というタフな逆転劇を演じると、第2シードのアニーク・ファンクート(オランダ)との同国対決となった準決勝を6-3、6-3で制した。

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 ディード・デグルート
オランダの次世代を担うデグルートが決勝進出

決勝戦では上地結衣が試合を通して安定したプレーを披露し6-2、6-2で快勝。大会5連覇を達成し、飯塚での強さを改めて見せつけた。

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 上地結衣
自国ファンの前で見事に優勝した上地結衣

ダブルスでは、第2シードの上地・バイス組が、第2シードのシューカー・ファンクート組を6-1、6-1で退けて優勝している。

■クアード
クアードもシード順に勝ち残る展開となり、ベスト4はグランドスラムの顔ぶれに。準決勝では、第1シードのディラン・アルコット(オーストラリア)が第3シードのアンディ・ラプソーン(イギリス)と対戦。アルコットは第1セットを落とすも4-6、6-4、6-0で逆転勝利。第2シードのデイビッド・ワグナー(アメリカ)は、第4シードのルーカス・シソール(南アフリカ)を6-2、6-3で下した。

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 アンディ・ラプソーン
ラプソーンは準決勝でアルコットに敗れる

決勝戦は3年連続でアルコット対ワグナーに。同カードは、2015年全米オープン決勝以来アルコットが11連勝中となっている。パワーあるショットが特徴のアルコットと、巧みなテニスをするワグナーの白熱した試合はフルセットまでもつれると、最後はアルコットが力を見せて6-4、3-6、6-3でジャパンオープン3連覇を果たした。

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 デイビッド・ワグナー
ワグナーは善戦するもアルコットの牙城を崩せなかった

JAPAN OPEN 2017 – 第33回 飯塚国際車いすテニス大会 ディラン・アルコット
クアードを牽引するアルコット。一強時代はいつまで続くか。

アルコットはダブルスタイトルも獲得。第4シードのアルコット・デビッドソン組は、準決勝で第1シードのラプソーン・コッテリル組を6-2、6-7(3)、6-4で下すと、決勝では第2シードのシソール・ワグナー組に7-6(3)、6-3で勝利した。

※大会公式結果はこちらからご覧下さい。
JAPAN OPEN – 飯塚国際車いすテニス大会
http://japanopen-tennis.com/

(取材:水上航太郎/セプティメルスポーツ)

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